在宅医療で行ってはいけないことはあるのか

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在宅医療で行ってはいけないことはあるのか

在宅医療の現場では、大掛かりな医療機器で使う検査はできません。
そのため、必要なときには医師が病院の先生に手紙を書いて予約を取り、患者さんが病院へ行って検査を受けることになります。
ですが、それ以外の処置は、ほとんどが自宅で行うことが可能です。
たとえば、点滴で24時間栄養を入れ続けたり、気管に穴を開けて人工呼吸器を入れて呼吸を管理したりすることもできます。
また、鼻から管を入れて、胃に直接栄養剤を注入する経鼻栄養をすることもあります。
そして、病気のためにおなかに溜まってしまった、水を抜くという処置から、がんの治療、輸血に至るまで、全て自宅で行うことが可能です。
しかし、大切なのは、自宅でどこまでできるかということでなく、本人が自宅で生活も続けていくためには、どこまで医療処置が必要かということです。
本人と家族が病気や障害を抱えながらも自宅で過ごすことを希望している限りは、在宅医療に関わる医師は、それを実現するために知恵を絞っていく必要があります。